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熱い戦いを繰り広げた夏の甲子園大会も終了し、まもなく秋を迎えようとしています。
私の夏も熱いものがありました。税務調査です。税務調査のシーズンといえば今までは秋からというのが通説でしたし、現実にそうでした。税務署の人事異動が7月の10日前後にあり、ある程度の準備期間をおいて秋頃から調査シーズンに突入というパターンでした。しかし、今年は、7〜8月で3件の税務調査がありました。
私のところだけかと思っていましたが、業界紙にも「税務署がやって来る」(前倒しされる調査シーズン)という記事が掲載されていました。その記事のなかで、ある税理士と調査官のやりとりがありました。
「8月に3件の税務調査なんて20年の経験のなかでも初めて」と憮然とする税理士は、その疑問を実際に会社に訪れた調査官に聞いてみた。すると、「今年は8月からでもどんどん調査に行くように局幹部からお達しがあった」と、しんどそうに答えた。
私も同じような質問を調査官にしましたが、接触率が下がっている(税務調査の訪問回数が下がっている)ということでした。これからは、いつ調査があるかわからない時代に入ったのかもしれません。
さて、税務調査というと大抵の人は「嫌だな」と感じるのではないでしょうか。私も開業したばかりの頃、調査の立会というと「何を聞かれ」「何を指摘」されるのか大変不安に思いました。しかし、何十件も調査の立会をしているうちに、卑怯なことをしていなければ税務調査によって大変なことにはならないということがわかってきました。
また、世の中には税務調査を受ける場合、お土産を持たせないといけないと考えている人がいます。つまり、何も問題なしでは調査は終わらないという意味です。しかし、これは間違いです。明らかな間違いは修正しなければなりませんが、正しい会計処理をしており、何も問題がない場合は修正申告などする必要はないのです。
いずれにしても、いつ税務調査があっても良いように正しい経営を日頃から心がけたいものです。
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